モデルハウスとオープンハウスは似ているけれども別物?

モデルハウスとオープンハウスは似ているけれども別物?

モデルハウスとオープンハウスは、どちらも一般の人が今後の家づくりの参考とするために実際にその中に入って見学ができる住宅という意味では非常に似ています。
ですが違いもあり、モデルハウスとはその住宅メーカー自身が独自に公開している住宅のことです。
その住宅メーカーの意図や考え方がそこに入っており、どのような住宅をアピールしたいのか、どんなテイストの住宅を売りたいと考えているのかが大きく反映されることになります。
一方でオープンハウスとはある住宅メーカーが建築した住戸であることに違いはないのですが、特定の注文者というかオーナーが既に存在していることが大きな違いです。
当然ながら実際に居住を開始してからでは不特定多数の人が見学するようなことはできませんので、建築後で居住開始前の期間に限り、またオーナーの同意が得られる場合に限って実施されることになります。
オーナーがいますので、その人の意向が反映されていることが違いの一つです。

モデルハウスを購入したい!購入するとどんなメリットがある?

モデルハウスは基本的に展示や販売促進が目的ですが、最終的に販売されるケースもあります。
建築後1年以上経過すると新築ではなく中古住宅としての扱いにはなりますが、モデルハウスを購入する最大のメリットは価格が通常の新築より安くなることです。
これはやはりモデルハウスとして多くの人が出入りしていること、完成から時間がたっていることが価格が新築より安くなる要因です。
さらに注文住宅とは違い、最初から完成の状態を見ることができる点もメリットといえます。
注文住宅は一から自分たちで考えなければなりませんが、建売住宅と同様にあらかじめ部屋の広さや間取りも確認できるため、どこに家具を置けばよいかなど入居時のイメージが湧きやすくなります。
買主への引き渡しや、入居が比較的早く済むのも利点の一つです。
特に分譲地に建てられているモデルハウスを購入するのであれば、すでに完成された住宅であるため引っ越しや入居までの期間が短くなります。
ただし、購入したくてもまだ展示期間があるなど条件があるケースもあるため注意が必要です。

著者:角川恵

筆者プロフィール

静岡県掛川市生まれ。大学卒業後ハウスメーカーに就職。問い合わせの多いモデルハウスについて記事をまとめました。